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LXを検討していると、『LX700hとLX600、結局どっちがいいの?』と手が止まりますよね。標準仕様同士だと140万円の差があります。
結論から言うと、燃料代だけで140万円の差を取り戻すのは難しいです。LX700hを選ぶ理由は、燃費よりも「走りの質」と「静かな発進」にあります。
この記事では、LX700hの仕組みと価格、燃費の差を数字で並べて、どんな人に向くかを判断できるようにします。
LX700hは「V6ツインターボ+モーター」のハイブリッド
LX700hは、2025年3月の一部改良で追加されたLXのハイブリッドモデルです。LX600と同じエンジンに、モーターを1つ足した形なんです。
エンジンはV35A-FTSというV型6気筒3.5Lのツインターボです(排気量3.444L)。そこにエンジンと変速機の間へモーターを挟んだ「パラレルハイブリッド」になっています。
| 項目 | LX700h(公式諸元表・’26年10月現在) |
|---|---|
| エンジン | V35A-FTS V6 3.5Lツインターボ |
| エンジン最大トルク | 650N・m/2,000〜3,600rpm |
| モーター | 1TM 40kW(54PS)/290N・m |
| 駆動用電池 | ニッケル水素(288V・6.5Ah) |
| 変速機 | 10速AT(Direct Shift-10AT) |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) |
| 燃料タンク | 68L |
システム全体の最高出力は、公式の資料で確かめきれていないためここでは書きません。モーター単体では40kW、290N・mです。
LX700hは「LX600のエンジン+モーター」。モーターがエンジンの苦手な低い回転を手伝うので、発進や追い越しの出足が滑らかになります。燃費の差は年数万円レベルです。
『レクサスLXにPHEVはあるの?』という疑問もよく見かけます。LX700hは、外部から充電するプラグインハイブリッドではありません。
充電口は無く、ガソリンだけで走ります。自宅に充電設備を用意する必要もありません。

パラレルハイブリッドってどういう仕組み?
パラレルは「並列」という意味です。エンジンとモーターが同じ軸の上に並んでいて、両方の力をそのまま10速ATへ送ります。
プリウスのような、モーターが主役になって走る仕組みとは考え方が違います。LX700hはエンジンが主役で、モーターが力を足す役なんです。
だから、普段の走りの感覚はLX600に近いまま、発進や加速の頼もしさが上乗せされるイメージです。
減速の時にはモーターが発電して、電池に電気をためます。この電気を次の発進で使うので、街中の燃費が伸びやすくなります。
LX700hの価格は1,700万〜2,210万円
LX700hは4つの仕様があります。価格は’26年10月現在のメーカー希望小売価格(消費税込)です。
| 仕様 | 定員 | LX700h | LX600 | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| 標準 | 5人/7人 | 1,700万円 | 1,560万円 | 140万円 |
| “OVERTRAIL+” | 5人/7人 | 1,700万円 | 1,600万円 | 100万円 |
| “F SPORT” | 5人/7人 | 1,800万円 | 1,700万円 | 100万円 |
| “EXECUTIVE” | 4人 | 2,210万円 | 2,110万円 | 100万円 |
出典はレクサス公式「LX 価格・パッケージ比較」です。

ここで面白いのが、LX700hでは標準とOVERTRAIL+が同じ1,700万円なところです。
LX600だと標準とOVERTRAIL+の間に40万円の差があります。ハイブリッドにするなら、OVERTRAIL+を選んでも追加の出費が無いんです。
一方、標準仕様同士の比較だと差が140万円と一番大きくなります。LX700hの標準は22インチの鍛造アルミが付き、LX600の標準は20インチが基本、という違いも含まれた価格差です。
F SPORT・標準・OVERTRAIL+ は5人乗りと7人乗りを同じ価格で選べます。EXECUTIVEは4人乗りのみです。
燃費はLX600より1割強いい。燃料代の差を計算してみる
『ハイブリッドなら燃費はかなりいいはず』と思いますよね。実際の差を数字で見てみましょう。
| 燃費(WLTC・km/L) | 総合 | 市街地 | 郊外 | 高速 |
|---|---|---|---|---|
| LX700h(標準・OVERTRAIL+・EXECUTIVE) | 9.3 | 6.5 | 9.8 | 11.0 |
| LX700h “F SPORT” | 9.2 | 6.5 | 9.6 | 10.8 |
| LX600 | 7.9〜8.1 | 5.6 | 8.2〜8.3 | 9.4〜9.7 |
国土交通省審査値です。総合で見ると、LX700hはLX600より1.2〜1.4km/Lほど上回ります。
では、年間の燃料代はどれくらい違うのでしょう。ここでは仮に、年1万km走ってハイオクが1Lあたり190円として計算してみます。
| 条件 | LX700h(9.3km/L) | LX600(8.0km/L) |
|---|---|---|
| 年1万kmで使う燃料 | 約1,075L | 約1,250L |
| 燃料代(1L 190円と仮定) | 約20.4万円 | 約23.8万円 |
| 年間の差 | 約3.3万円 | ー |
WLTCの値どおりに走れた場合の試算です。ガソリン価格や走り方で変わりますが、年3万円台の差が目安になります。
このペースだと、標準仕様の140万円差を燃料代で取り戻すには40年以上かかる計算です。
燃料代の節約を目的にLX700hを選ぶと、差額の回収はまず見込めません。選ぶ理由は「走り」や「静かさ」に置いておくのがおすすめです。
実燃費の話はLXの実燃費とハイオク代で詳しく扱っています。

タンクは68Lに減る。航続距離はほぼ同じ
意外と見落としやすいのが、燃料タンクの大きさです。LX700hは68L、LX600は80Lで、ハイブリッドのほうが12L小さいんです。
駆動用の電池を積むぶん、タンクが小さくなっていると考えられます。
| 項目 | LX700h | LX600 |
|---|---|---|
| 燃料タンク | 68L | 80L |
| WLTC総合燃費 | 9.3km/L | 8.0km/L(標準) |
| 満タンで走れる距離(計算上) | 約632km | 約640km |
| 車両重量 | 2,710〜2,770kg | 2,540〜2,620kg |
計算上の航続距離は、どちらも600km台前半でほぼ同じです。『ハイブリッドなら給油回数が減る』と期待すると、思ったほどではないかもしれません。
また、LX700hは車両重量が150〜170kgほど重くなります。重量税の区分はどちらも「2.5t超3.0t以下」で同じです。
LX700hの走りは何が違う?
カタログの数字以上に差を感じやすいのが、走り出しの感覚です。
モーターは回り始めからトルクを出せるのが得意です。2.7t級の車体を動かす発進で、エンジンが頑張る前にモーターが押してくれるイメージですね。
例えばこんな場面です。信号待ちから動き出す時や、合流で一気に加速したい時。こうした場面で、LX700hのほうが余裕を感じやすいと言われます。
ただし、試乗で確かめるのが一番です。販売店ではこんなふうに頼んでみてください。
「LX700hとLX600を同じ日に乗り比べられますか?」
「在庫の試乗車を確認しますね」
同じ道で続けて乗ると、発進の滑らかさや静かさの違いが分かりやすくなります。
- 停止からの発進で、エンジン音がどれくらい聞こえるか
- 合流や追い越しでアクセルを踏んだ時の出足
- 低速の渋滞での動きのぎこちなさ
- 駐車場での取り回し(どちらも最小回転半径6.0m)
LX700h “F SPORT” という選び方
2026年10月の一部改良で、LXに”F SPORT”が日本で初めて設定されました。LX700hにも用意されています。
LX700h “F SPORT”は1,800万円で、標準より100万円高い価格です。燃費は9.2km/Lで、標準の9.3km/Lとほぼ変わりません。
専用の前後パフォーマンスダンパーやトルセンLSD、リヤスタビライザーが付きます。ハイブリッドの力強さに、曲がる時の安定感を足した仕様ですね。
詳しい装備はLXのF SPORTとは?専用装備と価格で解説しています。
ハイブリッドのリセールと中古はどう考える?
『LX700hは売る時に高く売れる?』という点も気になりますよね。
正直なところ、LX700hは2025年3月に出たばかりです。中古の流通量も少なく、リセールの傾向をはっきり言えるだけのデータはまだありません。
LX全体のリセールは、グレードや色、年式で差が出やすい車です。その考え方はLXのリセールバリューにまとめています。
中古でLX700hを探す場合も、出てくる台数自体が限られます。新車との価格差と、保証の残り期間を一緒に見て判断するのがおすすめです。
LX700hとLX600、どちらを選ぶべき?
ここまでの数字をもとに、向いている人を分けてみますね。
- 発進や加速の滑らかさ、静かさを重視したい
- OVERTRAIL+を選ぶつもり(標準と同価格)
- 街乗りの渋滞が多く、低速の扱いやすさを求める
- 燃費の数字が少しでもいい方を選びたい
- 購入価格を少しでも抑えたい(標準1,560万円)
- 給油の回数を減らしたい(タンク80L)
- 車両重量が軽いほうがいい
- 燃料代の差より初期費用の差を重く見る
仕様ごとの違いをすべて並べて比べたい場合は、LXのグレードの違いを一覧で比較が便利です。LX600側から見た判断はLX600は買いか?で書いています。
LX700hとLX600では、同じ仕様でも見積もりの総額が100万〜140万円変わります。両方の見積もりを並べると、自分にとって差額が納得できるかどうかが見えてきます。
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今の車の買取相場と、レクサスLXの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
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値引きの考え方や商談の順番はLXの値引き相場と交渉の順番で解説しています。
よくある質問
LX700hはプラグインハイブリッド(PHEV)ですか?
いいえ。外部から充電するプラグインハイブリッドではなく、充電口の無いパラレルハイブリッドです。燃料はハイオクガソリンです。
LX700hの燃費はどれくらいですか?
WLTC総合で9.3km/L(F SPORTは9.2km/L)です。LX600の7.9〜8.1km/Lより1割強いい数値です。
LX700hとLX600の価格差はいくらですか?
’26年10月現在、標準仕様同士で140万円、OVERTRAIL+・F SPORT・EXECUTIVEは100万円の差です。
LX700hのガソリンタンク容量は?
68Lです。LX600の80Lより12L小さいため、満タンで走れる距離は計算上どちらも600km台前半になります。
LX700hは7人乗りを選べますか?
標準・OVERTRAIL+・F SPORTは5人乗りと7人乗りを同じ価格で選べます。EXECUTIVEは4人乗りのみです。
まとめ
- LX700hはV6 3.5Lツインターボにモーターを足したパラレルハイブリッドで、充電はしない
- 価格は’26年10月現在1,700万〜2,210万円。LX600との差は標準で140万円、他は100万円
- 燃費は9.3km/Lで、年1万km・1L 190円の仮定だと燃料代の差は年3万円台
- タンクは68Lで、航続距離はLX600とほぼ同じ
- 選ぶ理由は燃費より、発進の滑らかさと静かさに置くと後悔しにくい





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